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月刊Hanada1月号の官邸4階の「安倍宰相」論が実に秀逸。
寄稿したのは、谷口智彦内閣官房参与。 言わずと知れた安倍総理のスピーチライターですね。 一部要約しますと
・日本は「三つのC」を備える必要があり 「コミットメント」(怠けず献身) 「コンシステンシー」(一貫性) 「コンティニュイティー」(継続性)。 このどれが欠けても国運は危ういという切迫した思いで、安倍総理は 日々、内外の課題に取り組んでいる。
・アベノミクスは第一・第二の矢は顕著に効き円安・株高をもたらすも、 問題はその先で、企業の対応には肩透かしをくらいました。 企業は利益をほとんど生まない現預金をこの5年38兆円積み増した。 総理自ら陣頭に立って毎年企業に賃上げを迫りました。
・成長をもたらすのは①設備(資本ストック)②労働人口(労働投入) ③効率(生産性)の三要素が伸びること。アベノミクスは当初からこの 原則通り、それぞれを伸ばそうと努めてきた。
・安倍総理がすすめる「女性が働く社会づくり」「ワークライフバランスの推進」 は福祉・人権政策であるより先に経済政策なのです。 「生産性革命」「人づくり革命」と総理が声を嗄らすのは、生産性を 伸ばすのが喫緊で、しかも至難であると知ればこそ。
・しかし、企業の対応には肩透かしをくらいました。企業は現預金を ひたすら貯めこんだ。安倍政権では毎年企業に賃上げを迫りました。 けれども、 人口が減る、将来の成長を期待できない、企業は国内に投資しない、 成長しないから若者は未来を悲観する…消費は伸びず投資も増えない。 これが日本にはびこる悲観論というか、悲観的決定論です。
・未来はいまより明るくなるという期待は萎み、それとともにセルフエフィカシー つまり「自分にはできる、できるはずだ」という自分自身を恃む気持ちも 縮んだ。人々の「期待」を押し上げる困難さ、その「長い闘い」の長さの 果てしなさでした。総理の心境としては、自分はチアリーダーインチーフになって 悲観論に立ち向かうんだというものでしょう。
・安倍総理のアタマの中では、一に経済、二に介在。未来につながる大道は そこから始まるしかないわけです。

・総理の座を退いて2年、2009年ゼリア新薬が総理の病気、潰瘍性大腸炎 の治療薬として世界的に有名な「アサコール」を作ったスイスの会社を買収。同年 から飲み始めたところ、これが効いた。17才からの持病を完治できない までもアンダーコントロールできた。55才にして新たな生を享けた。
・神の啓示を受けて、打たれたように敬虔な信徒になった人をボーンアゲイン と言い、第二の人生は神にもらった生で、それ以前より強い。
・日本最強の外交官は安倍総理その人。疲れたのどうのとこぼす風情は 微塵もなく、前へ、前へと自分を叱咤し続ける安倍総理はなるべくして なった「一強」です。
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